親知らずって?
親知らずは、奥歯の一番奥にある歯のことを指します。通常、成人になると、下顎と上顎それぞれに4本ずつ計8本の親知らずが生えてきます。しかし、場合によっては、口の中に十分なスペースがなかったり、生え方が悪かったりすることがあり、抜歯する必要が生じることがあります。
親知らずが抜歯される理由はいくつかあります。まず、生え方が悪い場合、他の歯を押しのけたり、歯並びを乱す原因になることがあります。また、生えたばかりの親知らずは、歯磨きによってうまく清掃することができず、歯周病や虫歯の原因となることがあります。さらに、歯や歯肉に痛みや腫れが起きた場合にも、抜歯が必要になることがあります。
抜歯前には、レントゲン検査や口腔内の検査を行い、親知らずがどのように生えているか、抜歯にどのような手順が必要かを判断します。
親知らずの抜歯後は、腫れや痛みが起こることがあります。
親知らずを抜歯する理由
親知らずは、正しい位置に生えている場合や、口の中に十分なスペースがある場合には、特に問題がなく、残しておくことができます。しかし、親知らずが正しい位置に生えていない場合や、十分なスペースがない場合には、抜歯する必要があります。
親知らずを抜かなかった場合、以下のような問題が生じる可能性があります。
1.周囲の歯を押しのける:親知らずが歯列に収まりきらない場合、周囲の歯を押しのけることがあります。その結果、歯並びが乱れる原因となることがあります。
2.歯茎の炎症や腫れ:親知らずが生えてきた場合、周囲の歯肉や粘膜に炎症や腫れを引き起こすことがあります。これは、親知らずが部分的に生えたままになっているため、細菌がたまりやすくなるためです。
3.歯周病や虫歯の原因となる:親知らずの生え方によっては歯磨きが十分にできず、歯周病や虫歯の原因となりやすくなります。
4.嚥下障害:親知らずが、周囲の歯肉や粘膜に影響を与え腫れてしまったりすると、口の中が狭くなり嚥下障害を引き起こすことがあります。
5.顎関節症:親知らずが、顎の骨に対して圧迫を与え、顎関節症を引き起こすことがあります。
これらの問題が生じる場合には、親知らずの抜歯を検討することが重要です。
親知らずを抜いた方がいい年齢は?
親知らずを抜くべき年齢については、一概には言えませんが、多くの歯科医師は、20代から30代前半に抜歯することを推奨しています。なぜなら、この年齢帯では、歯槽骨がまだ柔らかく、歯根が形成されていないことが多いため、抜歯が比較的容易であるとされています。
高齢になるにつれて歯槽骨が硬化し、親知らずの抜歯が困難になることがあるため、若いうちに抜歯することが望ましいとされています。そのため、親知らずについての定期的な検診を受けることが重要です。